2007年7月13日金曜日

しとしとふるよ、あめってやつは

 実験棟のピロティで学生たち十数人が、ラジカセの伴奏に合わせて「僕らはみんな生きている」を大合唱していた。歌詞がうろ覚えだったので演劇かなにかの練習じゃないことは明らかだった。ってことはみんなが、歌いたいから歌ってるだけなのだ。みんな楽しそうだった。怒られないかなと5号館の方を気にしていた。歌い終わると大声で笑った。そしてまた歌った。

 これだけのことなのだが、僕は完全にノックアウトされて立ち直れなくなってしまった。このとき感じた感動は、僕の表現力では誰にも伝えることができないし、これをこえる体験は、もう僕の人生には現れないかもと思う。

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